崖の秘密 〜波間に揺れる真実〜第3話
第3話:「秘密の写真」
(場面:警察署、取調室)
サワダ刑事:「ユウタ君、嘘をつくのはやめよう。岸本リエさんのスマホに残されたメッセージには、はっきりこうある。“ユウタ、やっぱり会って話したい”」
ユウタ(伏し目がちに):「あれは……一方的に送られてきただけです。俺は……もう彼女とは……」
(ミキ、隣でユウタの横顔を見つめる)
ミキ:「ユウタ、私には全部話して。じゃないと、あなたのこと……信じられなくなる」
(場面:ミキの部屋) (ミキがSNSをスクロールしている)
ミキ(独白):「リエさん……何か手がかりを残していないかな……」
(一枚の写真が目に止まる)
ミキ:「……え? この場所……私たちがカヤックで見つけた場所と、同じ……?」
(スマホ画面に、ユウタとリエが笑顔で並ぶツーショット)
ミキ(呆然とつぶやく):「知ってたのね……この場所……リエさんと来てたんだ……私には“初めて来た”って言ったのに……」
(場面:ミキがレンタルカヤック店を訪れる)
ミキ:「あの、ユウタって人、あの日、他に誰かと来ていませんでしたか?」
店員マエダ:「いや、最初は一人で来てたよ。先に出て、30分後くらいに君と合流したはず」
ミキ(ショックで立ち尽くす):「そんな……」
(夜、ユウタの部屋で一人、何かのファイルを焼却する姿)
ユウタ(低く):「全部……消さないと……」
(BGMが不穏に変調)
次回――第4話『告げられた過去』
「5年前の転落事件……再びよみがえる忌まわしき記録。警察の追及に追い詰められるミキ。そして、暗躍するユウタの裏の顔……。真実の扉が、今、音を立てて開く」
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