崖の秘密 〜波間に揺れる真実〜第4話
第4話:「告げられた過去」
(回想:5年前、雨の日の高校)
若きリエ:「ミキってさ、いつもユウタの後ろを追っかけて……変なの」
若きミキ:「……なんでそんなこと言うの?」
リエ(クスクス笑う):「だって本当のことだし」
(現在:ミキが警察署の取調室にいる)
サワダ刑事:「君の過去を調べさせてもらった。5年前の“転落事件”、あの現場に居合わせた名前が残っていた。“木下ミキ”としてな」
ミキ(唇をかみしめる):「あれは……事故でした。私は……突き落としてなんか……!」
(場面変わり、ユウタがどこかの駐車場で電話をしている)
ユウタ:「……大丈夫。こっちは“彼女の過去”ってカードを手に入れたから。あとは俺がミキを止める」
(相手の声は聞こえないが、ユウタは笑みを浮かべる)
ユウタ(低く):「ミキが暴走する前に、俺が全部片付けるよ……」
(場面:ミキの部屋。USBメモリを差し込む) (リエの自撮り映像が再生される)
リエ(涙ぐみながら):「ミキさん、ごめんなさい。あの日のこと、私もずっと後悔してる。でも、ユウタ君だけは気をつけて。もし私に何かあったら……彼を……」
(映像、そこで切れる) ミキ(震える声):「やっぱり……ユウタ……!」
次回――第5話『崖に立つ女』
「崖の上に立つミキ。迫る刑事の影。――“匿名の証言”が新たな火種を生み、彼女を窮地へと追い詰める!そして記者の前で放たれるユウタの冷酷な言葉とは……?」
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