崖の秘密 〜波間に揺れる真実~第5話


 

第5話:「崖に立つ女」

 

(場面:崖の上。ミキが一人、ぼんやりと海を見つめている)

ミキ(独白):「ユウタ……リエさんを殺したのはあなたなの? それとも私が……?」

(背後から足音。サワダ刑事)

サワダ:「ここが、岸本リエが落ちた場所か」

ミキ(ゆっくりうなずく)

サワダ:「君とリエがここで言い争っていた、という証言がある」

ミキ(驚く):「そんな……誰が……?」

サワダ:「“匿名”だ。だが、現場近くに残されたペンダント。君の名前が刻まれていた」

ミキ(顔を覆う):「うそ……私、そんなもの……」

(場面変わり、ユウタが警察の前で記者に囲まれている)

記者:「被害者との関係は?」「当日の行動は?」

ユウタ:「僕は、彼女とは……もう連絡を取ってなかった。ただ、ミキが……あの日、変だったんです」

(記者たちざわつく)

(夜、警察署)

サワダ:「木下ミキ、あなたを“殺人の重要参考人”として取り調べます」

(ミキ、無言で連行される)

(ユウタ、窓の外から見つめる)

ユウタ(低く):「これでいい。これで全部……終わる」

 

次回――最終回『崖の下に落ちた真実』
「突きつけられる決定的証拠。追い詰められるユウタ。そして……明かされる、あまりにも衝撃的な“動機”!
崖の秘密の真相は、誰も予想できなかった“甘く苦い”結末へ……!」

 

 

 

コメント