『田所トメ子の事件簿〜おかずと犯人は冷めないうちに〜』 第1話
登場人物紹介
田所トメ子(たどころ とめこ)
年齢/職業: 40代前半/主婦探偵
性格: 冷静沈着、観察眼が鋭い。家庭的な雰囲気ながら、推理力は抜群。
特徴: フライパン片手に事件現場を駆け回る。揚げ物にこだわりが強い。
小暮刑事(こぐれ)
年齢/職業: 30代前半/警察官
性格: 真面目で几帳面。現場の手順を忠実に守る。
特徴: トメ子と協力して事件を捜査する、頼れる存在。
女将(かねこ かよ)
年齢/職業: 60代/老舗惣菜屋「カネコ食堂」の店主
性格: 厳格で職人気質。揚げ物とレシピに強いこだわりを持つ。
特徴: 商店街の揚げ物文化を支える存在。
灰田(はいだ)
年齢/職業: 40代/料理研究家
性格: 冷静で理知的。感情をあまり表に出さない。
特徴: 常に落ち着いて行動し、味やレシピの知識が豊富。
久住(くすみ)
年齢/職業: 20代/自称マヨラー
性格: 明るく少し天然。マヨネーズに強い愛着を持つ。
特徴: 個性的な容姿や行動で存在感がある。
俊(しゅん)
年齢/職業: 中学生/自称シェフ
性格: 熱血で純粋。料理に情熱を持つ。
特徴: 学校の家庭科や独学で調理技術を磨く。
第1話「消えたレシピ帳」
オープニング
映像: 商店街を自転車で爆走するトメ子
ナレーション(重々しく):
「今宵、揚げ物の街に忍び寄る影――消えた“黄金衣”のレシピ帳。その味を狙うのは誰か……」
BGM: 緊張感のある低音
シーン1:事件発覚
場所: 老舗惣菜屋「カネコ食堂」台所
(女将が床に倒れている。横には湯気の立たないとんかつ)
商店街の人々:
「キャーッ!女将さんが!」
(警察が駆けつける。小暮刑事が現場を封鎖)
小暮刑事(真面目に):
「被害者は意識不明。外傷なし……台所に荒らされた跡があります」
(トメ子が駆け込む。エプロン姿)
トメ子:
「ごめんなさい、遅れちゃって……って、これは?」
(トメ子、とんかつに目を留める)
トメ子(低く):
「……衣が剥がれてない。これ、揚げ直してるわね」
(周囲ざわめく)
シーン2:現場検証
小暮刑事:
「主婦探偵さん、これは我々警察の管轄です」
トメ子:
「そうね。でもあなた達は“油の音”を聞き分けられる?」
(トメ子、鍋を指差す)
トメ子:
「この鍋……二度揚げの直後に水で急冷してる。犯人は料理に詳しい人物よ」
小暮刑事(驚きつつも冷静):
「……なるほど。では、その“人物”を突き止めてもらいましょうか」
シーン3:容疑者たち
映像: 聞き込み調査
謎の料理研究家・灰田(白衣姿、無表情)
灰田:
「私は記録するだけ。味を盗む趣味はない」
謎のマヨラー・久住(リュックに大量マヨチューブ)
久住:
「揚げ物にマヨはかけても、女将には手を出さないッス」
謎の中学生シェフ・俊(制服の袖に油染み)
俊:
「僕はただ、女将に認めてほしかったんだ……でも奪うなんて!」
(それぞれ怪しげに映され、視聴者にミスリードを誘う演出)
シーン4:女将の言葉
場所: 病院
(意識を失った女将。トメ子が見舞いに訪れる)
女将(弱々しく):
「……衣……剥がさ……」
(再び意識を失う)
トメ子(硬い表情):
「“衣”……? それが鍵なのね」
シーン5:エンディング
(商店街の夕暮れ。トメ子が自転車を押しながら歩く)
ナレーション(重々しく):
「秘伝の味を狙う影……。次に油を注ぐのは、誰だ――」
BGM: 高まる緊張感
(トメ子が振り返るカットで暗転)
次回予告
ナレーション:
「次回――マヨネーズの影に潜む欲望。揚げ物は、愛か、それとも狂気か」
映像: マヨをかけすぎて泣き崩れる久住の姿

コメント
コメントを投稿