「明智小誤郎と夢幻の美女」 ― 夢幻を纏う殺人者 ― 第2話

 



第2話 夢幻の連絡

夜のアトリエにて

 パリの夜は長い。
 その長さは、モンマルトルの丘に吹く風に乗って、ゆっくりと降りてくる。

 夜のアトリエは、昼とはまったく別の顔を持っていた。
 高い天井から吊られた古いランプが、心細い橙色の光で周囲を照らし、
 壁にかけられた絵たちが、まるで眠りながら呼吸しているように見える。

 窓の向こうでは、モンマルトルの坂道を吹き抜ける夜風が、
 細い笛のような音をつくってアトリエまで届いていた。

 

 事件の翌日、チハルーナのアトリエには、香油と乾いた絵の具の匂いが混じり、重い沈黙が漂っていた。
 キャンバスの上には描きかけの青――深海のような青が乾ききらず、光を吸い込んでいる。

 チハルーナは筆を置いた。
 手が震えていることに、ようやく気づいた。

 「……だめね。集中できない」

その後ろの暗がりの中では、あの明智小誤郎がごそごそと動いていた。先ほど、犯人を必ず見つけ出すと言って訪ねてきたのを、チハルーナは迎え入れたのだ。

 昨夜の惨劇が、まだ胸の奥に刺さったままだ。
 マドレーヌの笑顔が、甘い香水とともに脳裏から離れない。

 そのとき、机の上のスマホが震えた。
 画面に表示された名前を見て、チハルーナは微笑む。

 ――鎌倉光子。

チハルーナの心に、数週間前の光景がふとよみがえった。

光子がパリにやってきたのは、まだ春の空気が軽やかに街を包んでいた頃だった。モンマルトルの小さなカフェで、二人は朝から昼過ぎまでずっと笑い転げ、無邪気な話に夢中になった。光子は道行く人々の服装や店先のショーウィンドウに目を輝かせ、チハルーナの隣で大声で笑った。

「ねぇ、チハルーナ、この街って、まるで絵本みたい!」
光子はカフェの窓際に置かれた手帳を取り出し、チハルーナに見せながらそう言った。
チハルーナはその無邪気な笑顔を眺めながら、内心で微笑みを返した。

夜になると、二人はモンマルトルの坂道を歩き、街灯に照らされた石畳の道をゆっくり進んだ。光子は疲れた様子も見せず、パリの夜景を指差して「わぁ、こんな景色、日本じゃ見られないよ」と感嘆した。チハルーナはそんな光子の姿を見ながら、親友の無邪気さと、少しのお茶目さを思い出していた。

そのときの笑い声や、肩を並べて歩いた坂道の感触――すべてが、まるで昨日のことのように胸に蘇る。
そして今、スマホに名前が表示された瞬間、あのときの温かな時間と、今の事件の緊張が、不思議に交錯した。

チハルーナは深呼吸を一つして、ゆっくりスマホの画面をタップした。

 

 「もしもし?光子?」

 映し出された光子は、相変わらず穏やかな顔をしていた。
 日本の柔らかな室内灯が彼女の後ろで揺れ、どこか懐かしい安らぎを感じさせる。

 「チハルーナ、大丈夫? ニュース見たよ。パリの事件、怖かったねぇ」

 チハルーナは少し肩の力を抜いた。

 「うん……まだ信じられない。マドレーヌがあんな……

 「あなた、巻き込まれなくて本当に良かったわ」

 光子はいつもと同じ、相手を包むような優しい声。
 その聞き心地のよさに、チハルーナは知らず知らずのうちに涙をこぼしていた。

 「ううん、ありがと。光子と話すと落ち着く……

 光子は軽く笑った。

 「まあ、遠くからお茶でも飲んでるつもりで話を聞くだけだけどね」

 チハルーナが泣き笑いする。

  光子はふと目線を動かし、画面の端を指差した。

 「その奥の鎖、昨日からある?」

 「ああ、照明用の吊り具よ。このアトリエ、古いからいろいろぶら下がってるの」

 「へえ、フランスって感じねぇ」

 光子は優しく言った。

 「とにかく、今日は休みなさい。心が疲れると、色まで曇っちゃうわよ」

 「うん……そうする」

 画面越しの友人の笑顔は、まるで救いだった。
 チハルーナは通話を終了させ、深く息をついた。

 その背後で、わずかに天井の鎖が揺れた。
 しかし、誰も気づかなかった。


2 珍推理、ふたたび

 その頃、アトリエの隅では――
 和服姿の男が座り込み、床をじっと見つめていた。

 もちろん、明智小誤郎である。

 「ふむ……この埃の模様……まるで歩く影絵師の暗号!」

 チハルーナはうんざりした顔で振り返る。

 「歩く影絵師って何?」

 「つまり、犯人が足跡を残さないように、影だけを歩かせたということ!」

 「そんな芸術家、聞いたことないわ」

 「いや、間違いありません!」

 彼の自信はどこから来るのか、本当に謎だった。

 「それからこの絵の具の並び、この順番……青、黄、黒……これは夜明け前の三色の涙です!」

 「ねえ、それ推理じゃなくて詩なのよ」

 「芸術と推理は姉妹学問ですから!」

 チハルーナは頭を抱えた。

 しかし、明智は誇らしげである。


 第二の悲劇

 そんな静寂の中――
 扉がかすかにきしむ音を立てて開いた。

 「Bonsoir, maître…(こんばんは、先生……)」

 カミーユだった。
 月明かりが後ろから差し込み、彼女の輪郭を銀色に縁取っている。
 昨夜の事件のショックがまだ色濃く残っており、
 その顔は少しやつれていたが、それでもまっすぐな瞳だけは失われていない。

 チハルーナは、夜の光に溶け込むように振り返った。
 ゆっくりとした、やわらかい動き。
 ランプの影が彼女の髪を縁取り、
 その姿は、まるで薄い煙の中に立つ夢の住人のようだった。

 Tu es venue, Camille… Je t’avais dit de ne pas te forcer.
(来てくれたのね、カミーユ……無理しなくていいと言ったのに)」

カミーユは小さく笑い、スケッチブックを抱え直した。

Je sais… mais l’idée que tu travailles seule, la nuit… ça m’inquiétait.
(わかっています……でも先生が夜に一人で描いていると思うと、不安で)」

チハルーナは静かにまぶたを伏せる。
ランプの灯りが髪を淡く照らし、
存在そのものが夜に溶けてしまいそうに儚い

Merci… mais c’est toi qui devrais te reposer.
(ありがとう……でも休むべきなのはあなたよ)」

カミーユは胸のスケッチブックをぎゅっと抱えた。

J’avais peur… vraiment.
(怖かったんです……本当に)」

Peur de quoi, mon ange ?
(何が怖かったの、カミーユ?)」

カミーユの声がわずかに震える。

Peur qu’il t’arrive quelque chose… après ce qui s’est passé hier.
(昨日のことがあって……先生に何かあったらって)」

チハルーナはそっと弟子の頬に手を伸ばし、
淡い影を撫でるように微笑んだ。

Je suis là, Camille. Tant que tu es ici… je ne disparais pas.
(私はここにいるわ、カミーユ。あなたがいてくれる限り、消えたりしない)」

その言葉は、月明かりのように優しく、
しかしどこか――ひどく儚かった。

Merci, maîtresse… Je vais travailler un peu.
(ありがとう、先生……少しだけ描いてみます)」

 「ええ……無理しないでね」とチハルーナが日本語で優しく言う。
 その声には母性と、どこか亡霊のような儚さが混ざっていた。

 カミーユはキャンバスに向かう。
 その背中には、師を守りたいという健気な思いがにじんでいた。

 

 

 そして、タイミングを見計らったように――
 明智小誤郎が、突然、何かを悟った顔で立ち上がる。

 「ふむ……今のやり取り、実に芸術的でしたな!」

 「何もわかってないでしょう、あなた……
 チハルーナは溜息をもらす。

 カミーユはくすっと笑った。

Maîtresse… il est vraiment… spécial.
(先生……明智さんって本当に……特別ですね)」

 「そうなのよ……
 チハルーナはどこか遠い目で答える。
 「何もかも特別なの」

 

 カミーユはアトリエを見渡し、天井へ視線を向ける。
 古い鉄の鎖がランプを吊っており、ほのかに揺れている。

Maîtresse… la chaîne là-haut… elle bouge, non ?
(先生……あの鎖……揺れてません?)」

チハルーナもその方向を見上げた。
確かに、わずかに揺れている。

C’est peut-être le vent… qui passe par les fentes de la fenêtre.
(多分、風よ……窓の隙間から入る風)」

カミーユは胸をなでおろすようにしてうなずいた。

Ah… d’accord. L’atelier est ancien, après tout.
(ああ……そうですね。アトリエ、古いですもんね)」

チハルーナも淡く微笑んだ。
だが、その目にはどこか言葉にできない不吉さが宿っていた。

 明智が急に立ち上がる。
 「ふむ……夜風が警告を運んできたのかもしれませんな!」

 「明智さん、静かに」
 「はい!」

 カミーユは師の描きかけのキャンバスの前に立ち、
 ランプの橙光を受けながら見上げた。

カミーユは描きかけのキャンバスを見つめ、
胸に手をあてるようにして言った。

Maîtresse… le tableau d’hier… “L’aube flottante”.
 Il m’a vraiment bouleversée.
 Je… je n’avais jamais pleuré avant devant un tableau .
(先生……昨日のあの絵、浮遊する夜明け
 本当に……胸が震えました。
 私……絵を見て泣いたの、初めてです)」

チハルーナのまなざしに、淡い影が落ちる。

Merci… Camille. Mais tes larmes peuvent devenir encore plus belles.
 Tu as… ta propre aube à peindre.
(ありがとう、カミーユ。
 でもあなたの涙は……まだもっと綺麗な色になるわ。
 あなたには、あなた自身の夜明けがあるのよ)」

カミーユは息を呑み、目を輝かせた。

Je voudrais devenir comme vous, maîtresse…
 Voir… et peindre les couleurs… derrière la nuit.
(先生のようになりたいです……
 夜の向こうにある色を、先生のように描けるように)」

その瞬間、チハルーナの横顔がランプの明かりに溶け、
影と光の境界のように儚く揺らいだ。

まるで――
夜に咲いた幻の花のように。

Tu le peux. Toi… tu y arriveras, j’en suis sûre.
(なれるわ。あなたなら、きっと)」

 カミーユは胸いっぱいに息を吸い、背伸びをして絵を見上げた。

 その瞬間――

 ガシャン!!

 金属が悲鳴を上げるような音。
 天井の鎖が大きく揺れ、
 吊ってあった重い照明器具が――
 夜の静寂を切り裂くように落下してきた。

 「Camille!! (カミーユ!!)

 チハルーナが叫ぶ。
 しかし、夜は残酷なほど静かで――早かった。

 照明器具は彼女の頭上に直撃した。
 鈍い衝撃音がアトリエ全体に響いた。

 絵の具が跳ねて飛び散り、
 青い滴が床に冷たく落ちた。

 カミーユの体は崩れ落ち、照明器具の下敷きになったままかない。

 チハルーナの声は震え、掠れ、夜の中に消えた。

 「いや……いやあああっ……!!」

 明智は青ざめ、震えながら言った。

 「こ、これは……夜の照明の……逆襲……!」

 「黙って!!」

チハルーナは震える手でスマホを掴み、通話ボタンを押す。
 心が凍えないように、誰かの声が必要だった。

「光子……光子……!」

 通話はすぐにつながる。

 「チハルーナ? どうしたの?」

 「また……またよ……!」
 涙で声が途切れる。

  光子は驚愕しながらも、すぐに優しい声で包み込んだ。

 「大丈夫……大丈夫よ……聞いてるから、落ち着いて……
  あなたのせいじゃないわ、絶対に」

 

 彼女の声だけが、
 この夜で唯一あたたかいものだった。


  アトリエの扉が激しく叩かれ、
 続いて鋭い声が響いた。

Police ! Ouvrez immédiatement !(警察だ、今すぐ開けろ!)」

 ミシェル刑事が先に入り、
 その後ろからラヴォワ警部が姿を現した。

 カミーユの倒れた姿を見た瞬間、
 警部は重々しく息を飲んだ。

Mon Dieu… encore un meurtre.
(なんてことだ……また殺人か)」

 チハルーナは座り込み、震えながら嗚咽を漏らしていた。

「カミーユ……カミーユ……

 明智は横で頭を抱え、青ざめている。

「照明の……怨念です……!」

「明智さん、黙ってて!」
 チハルーナが鋭く怒鳴った。


 警部は手袋をはめながら、天井の鎖を鋭く見上げた。

Regarde, Michel. La chaîne… elle a été coupée net.
(見ろ、ミシェル。鎖……綺麗に切断されている)」

 ミシェル刑事も顔をしかめる。

Oui… ce n’est pas un accident.
(ええ……事故じゃありません)」

 チハルーナは涙で顔を濡らしながら震える声を出した。

Quelqu’un… quelqu’un l’a tuée…
(誰かが……誰かがカミーユを殺したのよ……)」

 警部は深くうなずく。

Je le crains. Et l’assassin est probablement quelqu’un d’ici, à Paris.
(その可能性が高い。犯人はおそらく、このパリにいる誰かだ)」


 警部は手帳を開く。

La victime avait des ennemis ?
 Possibles jalousies ? conflits ?
(彼女に敵は? 嫉妬や確執は?)」

 チハルーナは震えた声で首を振った。

Non… je ne pense pas… mais…
(いえ……そんな人いないと思う……でも……)」

Mais… ?(でも?)」

チハルーナは口ごもり、視線を揺らす。

Je… je ne sais pas. Peut-être juste une impression…
(わからないの。ただの気のせいかもしれない……)」

…Depuis quelque temps… j’ai l’impression que quelqu’un nous observe…
 juste dehors de l’atelier…
……最近、アトリエの外で誰かが私たちを見ているような気がして……)」 

警部は目を細める。

Un homme ? une femme ?
(男か? 女か?)」

Seulement… une ombre…(影だけ……)」 

ミシェル刑事が付け加える。

Le quartier est plein d’artistes…
 tous plus étranges les uns que les autres.
(この界隈は芸術家だらけですから……みんな怪しいですよ)」

 ラヴォワ警部は頷いた。

On interrogera les voisins, les galeristes, les artistes du coin.
(近所の住民、画商、画家仲間……全員に聴取しよう)」

  明智が急に手をあげた。

「警部、ひとつ! 私からも推理が!」

 ラヴォワは眉をひそめた。

Monsieur… je ne comprends pas le japonais.
(日本語はわからん)」

 チハルーナが通訳しようとした瞬間、明智は前へ出た。

「犯人は――影です!」

「影……?」とチハルーナ。

「そう!影は光がある限り存在します!
 照明に恨みを持つ影が、照明を落としたのです!」

 チハルーナは顔を覆う。

「明智さん……その理論、影が怒ってることになってるわよ……

 警部はチハルーナに小声で聞いた。

Il est toujours comme ça ?
(彼はいつもこんな感じなのか?)」

Toujours.(いつもです)」

 ラヴォワは深いため息をつく。


 そのとき、チハルーナのスマホが震えた。
 画面には――光子。

 チハルーナは警部に断り、そっと通話に出た。

「光子……

 光子はすぐに表情を曇らせた。

「チハルーナ……さっきの声、聞こえてた。
 また……何か起きたの?事故?」

「事故なんてものじゃないわ……今度は……カミーユが……

 光子は口元を押さえ、深く息を吸った。

……チハルーナ。聞いて。
 あなたは何も悪くない。
 あなたのせいじゃないのよ」

 その声は、いつも温かい。 

「そばに居られたらどんなにいいか……
 でも日本からじゃ……ごめんね……

「いいの……光子が話してくれるだけで、少し落ち着く……

 光子は微笑んだ。

「大丈夫。あなたは強い人。わたしいつでも話を聞くから」


 光子との通話を切ると、
 警部が真剣な表情でチハルーナに近づいた。

Chiharuna… Si quelqu’un vous en veut, cette personne est ici… dans cette ville.
(チハルーナ……あなたを狙う者は、この街のどこかにいる)」

 ミシェル刑事も言う。

Et probablement quelqu’un de votre entourage.
(おそらく、あなたの身近な人物でしょう)」

 チハルーナは唇を震わせる。

Mes proches… ?(身近な人……?)」

明智は胸を張り、勢いよく叫んだ。

「犯人は――影です!!」

ラヴォワ警部は完全に理解できず、眉をひそめる。

Qu’est-ce qu’il raconte ?
(彼は何を言っている?)」

チハルーナは困った顔で、小声で通訳した。

Il dit… que le coupable est… une ombre.
(あの……犯人はだと言ってます)」

警部は目を瞬かせ、あきれたように深く息を吐いた。

Une ombre ? C’est absurde. Le coupable est quelqu’un d’ici, par-là.
(影だって? 馬鹿げてる。犯人はの近辺にいる人間だ)」

明智はフランス語がわからないまま、
なぜか嬉しそうに頷いていた。

「おお、理解していただけたようですな!」

チハルーナは頭を抱える。

Non… pas du tout…
(全然……理解されてないわ……)」

 

 

次回予告 第3話「影を抱く絵具」

チハルーナの周囲で起こる不可解な連続死。
それでも彼女は、どこか夢の中のように微笑む。

一方、明智の推理は
月光の角度影絵の暗号へと暴走し、
フランスの芸術家たちを振り回していく。

事件は迷宮へ。
そして影が、またひとつ落ちる。


 

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登場人物紹介

明智小誤郎(あけち・ごろう)
自称探偵。真面目で情熱的だが、常に推理が的外れ。偶然に助けられて真相に辿り着くことが多い。芸術的感性を磨くためというよく分からない理由でフランスに滞在中。

中田チハルーナ(なかた・チハルーナ)
妖艶で神秘的な雰囲気をまとう画家。日本人だが、自分をフランス人とのハーフと語る。フランス語混じりの日本語を話すなど、どこか現実離れした印象を与える。

鎌倉光子かまくらみつこ
チハルーナの日本時代からの友人。日本に住んでおり、ビデオ通話などで彼女と頻繁に連絡を取っている。穏やかで理知的な人物。

アンリ・デュヴァル
フランスの著名な画商。チハルーナの作品を高く評価し、商業的にも売り出そうとしている。プライドが高く、少々傲慢な性格。

カミーユ
チハルーナの弟子で、まだ若い女性画家。純粋で努力家だが、チハルーナへの憧れが強すぎるところがある。

マドレーヌ
モンマルトルの画廊オーナー。華やかで社交的な女性。チハルーナの才能をいち早く見抜き、展覧会を開こうと奔走していた。

ラヴォワ警部
パリ警察の警部。理知的で冷静な現実主義者。明智の奇抜な推理に振り回されつつも、彼の奇行をある程度は許容している。

アラン
チハルーナのアトリエの照明技師。電気設備に詳しく、誠実な性格。アトリエ周辺の機材整備などを担当している。

ベルネ署長
パリ警視庁の上司にあたる人物。強面で短気。明智を「観光探偵」と呼び、捜査現場に顔を出すたびに眉をひそめる。

ミシェル刑事
ラヴォワ警部の部下。観察眼が鋭く、地道な聞き込みを得意とする。明智の言動を密かに面白がっている節がある。

 

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