「明智小誤郎と夢幻の美女」 ― 夢幻を纏う殺人者 ― 第5話・最終話
第五話「夢幻の果て」
パリの春は、光と影を鮮やかに描き出していた。
チハルーナの個展最終日。外では街路樹の葉が風に揺れ、遠くから車の音や人々の足音が届く。だが、会場内にはまるで別世界のように静謐な空気が漂っていた。
ここ数日、奇妙な事故や不可解な出来事が街中で相次ぎ、チハルーナの個展にも不安の影が差していた。それでも、チハルーナは微動だにせず、淡い笑みを浮かべて来場者を迎える。
「…事件は起きている。でも、展示は止められないわ。作品の中で私たち自身も生きているのだから」
彼女は来場者に軽く会釈し、穏やかな声で作品の説明を続ける。周囲の緊張や不安を微塵も感じさせない。
その姿には、妖艶さと芯の強さが同時に宿っていた。
スタッフの一人が小さな不安を漏らす。
「Chiharuna… Avec tous ces incidents qui continuent, est-ce que c’est vraiment sûr de poursuivre l’exposition ? (チハルーナさん…こんな事件が続く中で、展示を続けて本当に大丈夫でしょうか…)」
チハルーナは微笑み、軽く首を傾げる。
「Ne t’inquiète pas. Pour les œuvres, pour ceux qui sont venus, nous devons aller de l’avant. Il ne faut pas se laisser dominer par la peur ou le chaos. (大丈夫。作品のために、来てくれた人のために、私たちは前に進むの。恐怖や混乱に振り回される必要はないわ)」
その言葉に、スタッフは少し安心し、彼女の背中から放たれる静かな決意に勇気をもらう。
光と影が揺れる展示室の中、チハルーナはあくまで冷静に、来場者の目と会話を交わしながら個展を進行させていく。
会場の外では、遠くに小さな警察車両が見える。チハルーナはその存在を努めて気にしないようにした。事件の影は確かに現実にある。
しかし、彼女にとってこの瞬間――作品と観客の間に流れる時間――は、日常の延長であり、止められない光のようなものだった。
その強さこそが、パリの春の光に負けず、会場内の緊張を柔らげていた。
訪れた人々は、作品の色彩や影の揺れに目を奪われつつ、チハルーナの静かな威厳と存在感に圧倒される。
会場の空気は静謐で、来場者の目は展示作品に吸い込まれている。
チハルーナは微笑みを絶やさず、スタッフや観客と会話を交わしながら個展を進行していた。
その脇で、明智小誤郎は、机に置かれた展示用PCやタブレット、タイマー、装置のログを覗き込んでいた。
事件の連続にもかかわらず、淡々と筆を運び続けるチハルーナが視界の片隅に映り、彼はふとログの数字列に指を滑らせる。
「……ふむ……この数字……どこかで見たような……」
ログの数字は、フランス警察にとってただの無味乾燥な記録にすぎない。
しかし明智にとっては、雑多な数字の“雰囲気”に、不可思議な既視感があった。
ラヴォワ
「Il invente des symboles… je ne comprends rien…
(記号を勝手に解釈している…さっぱり分からん…)」
チハルーナ
「Il cherche un motif… une coïncidence peut-être.
(なにかパターンを探してるみたいです……偶然かもしれませんが)」
明智は、タイマーの作動時刻とメール送信記録を、なぜか勝手に「円周率」「月齢」「星座表」と照らし合わせ始めた。
ラヴォワもミシェルも完全に唖然としている。
「……この“3.14”という数字……おかしい……。
これは円を表している……つまり、円――“円(えん)”とは縁!
この装置は“縁”で動いている……!」
ミシェル
「Chef… je ne comprends vraiment rien…
(警部……本当に何言ってるか分かりません……)」
明智は気にせず続ける。
「そしてこの“8:29”! この数字の並び……
“8(ハチ)・2(フ)・9(ク)”……“ハチフク”……いや、逆から読むのだ!
“クフハチ”……“ク・ハチ”……“クハチ”……」
明智は続ける、
「この“クハチ”……日本語では音の並びに“濁点”を移動させることがある。
例えば“ハチ”に濁点を移すと……“バチ”。
“バチ”は“罰”。
罰は“光”が当たると影ができる――つまり“光の子”!」
彼は突然、手を止めた。
「……光子(みつこ)……?」
チハルーナ
「え? な、なぜそこに……?」
明智は自信満々に頷く。
「“数字を逆から読む”という発想――それは、あなたがサンクルーのアトリエで描いていた“影の反転構図”から閃いたのです!
つまり、この数字列は“反転して読むべし”と教えている!」
ラヴォワ
「Je ne vois absolument pas le rapport…
(関係が全く見えないのだが……)」
明智はさらに、机の端に置かれていたUSBメモリをひょいと掴む。
表面には製造番号らしきシールが貼られていた。
「ほら見てください! ここに“KMK-38-5”と書いてある!」
ミシェル
「C’est juste le numéro de série, monsieur…
(ただの製造番号ですよ……)」
「“KMK”=“KamaKura”!
これは偶然ではない……いや、偶然こそ必然!
サンクルーのアトリエの影が導いた“数字の縁(えん)”は――
一人の名前に通じている!」
彼は震える指をピタリと止め、宣言する。
「……鎌倉光子さんです……!」
沈黙。
チハルーナの背筋がぞくりと震えた。
「み、光子……?
でも、どうしてそんな……数字だけで……?」
明智は胸を張った。
「偶然の連続は――時に必然より正確です!!」
ラヴォワ警部は完全に理解を放棄したが、
“偶然に次ぐ偶然が、奇跡的に一つの名前へと収束する”というあまりの展開に、
チハルーナの心に、一瞬だけ、冷たい影が差し込んだ。
「そう! “クハチ”の並びを日本語の音韻構造と影の反転法で解読すると、
“光子”に行きつく!
さらにだ!」
彼はタイマーの作動ログとメール送信ログの微妙な時差を指先でなぞる。
「この数秒から数十秒のズレは、地球規模の通信遅延を前提にすると……
フランス国内の送信者では説明がつかない。
しかし、日本の回線特性と照合すれば、ぴたりと合う!」
ラヴォワ警部とミシェルは沈黙した。
明智は胸を張った。
「つまり――
“クハチ”という影の符号は、遥か海を越えて“光子”へと導く暗号だったのだ!」
チハルーナは震える声でつぶやいた。
「……そんな……偶然のはずなのに……どうして……?」
明智は静かに答えた。
「偶然こそが、真実への最短距離なのです。」
「Elle… c’est elle. Mais pourquoi…?(彼女…彼女なの。でもどうして…?)」
明智は机の上の数字や資料を指でなぞりながら、偶然に積み重なった情報を自分の能力で解き明かしたかのように振る舞う。
「暗号、魔術、影絵……全て私の推理力のおかげだ!」
警察は無言で立ちすくみ、ラヴォワは眉をひそめる。
フランス警察は相変わらず彼が何をやっているのか理解できず、ラヴォワは眉間に深い皺を寄せて装置を見つめる。
この偶然の発見により、事件の真相への糸口がついに見えた。
チハルーナは微動だにせず、しかし内心で動揺を押し殺し、事件の全貌が少しずつ明らかになる瞬間を受け止めるしかなかった。
展示会は無事に終了した。観客が去り、会場には静寂が戻る。
チハルーナは軽く息をつき、冷静な表情を崩さずに深く背筋を伸ばす。だが、その瞳の奥には微かな影が揺れていた。信頼していた友人が、この事件に関わっている可能性――その事実が、彼女の心を静かにざわつかせていた。
明智小誤郎は、机の上の資料を前に両手を広げ、得意げに宙を指差す。
「よし! 今こそ、この奇想天外な“推理ショー”をフランス警察に披露するのだ!」
チハルーナは明智の横に立ち、穏やかだが鋭い瞳で彼を見つめる。
「…本当に彼は、いつもこう…」
その声は心の中だけで響いた。彼女は動揺を押し殺し、冷静さを装う。
明智は、タイマーやメール送信履歴、装置の稼働ログを指でなぞり、両手を大きく振って解説を始める。
「さて、皆の者! この奇妙な事故を見よ……夜半にアトリエの照明が突然落ちた事件、覚えておるか? ただの故障ではない! その瞬間、装置は静かに“maintenant”の信号を受け取っていたのだ!」
チハルーナは横でため息をつき、眉を少し寄せる。
(…またこの人は、こうやって劇的に解説するのね…)
「つまりこの電話信号、“maintenant”――『今だ』の意味だ――が送られると、タイマーが作動し、照明落下装置が起動する。装置の動作履歴とメール送信の記録を見ると、この信号が日本から送られていたことが判明する!」
チハルーナは冷静にフランス語に翻訳する。
「Il explique que l’incident avec l’éclairage à minuit n’était pas un simple accident… un signal téléphonique “maintenant” envoyé du Japon a déclenché le mécanisme à distance.
(夜中の照明事故は単なる故障ではなく、日本から送られた“maintenant”の電話信号で遠隔装置が作動した、と彼は説明しています)」
明智はさらに両手を広げ、床のログを指でなぞりながら、数字を指差して解説を続ける。
「ここを見よ! タイマーの作動時刻とメール送信時刻の微妙なずれ――わずか数秒の違いだが、これをフランス在住者がやったこととしてはつじつまが合わない!」
チハルーナは観察眼鋭く翻訳を続ける。
「Il montre les petites différences dans les heures des minuteries et des emails… cela prouve que personne à Paris n’a pu manipuler les dispositifs.
(タイマーとメール送信時刻のわずかな違いを示し、パリ在住者の操作ではない証拠だ、と彼は説明しています)」
フランス警察は資料と翻訳を照らし合わせ、ようやく理屈は理解できた。
明智は満足げに胸を張り、両手を大きく振って「推理大成功!」をアピールする。
チハルーナはその横で、静かに眉を寄せ、心の中で動揺を隠しながらも、事件の糸口を警察に伝え終える。
信頼していた友人が関わっている可能性――それを胸に秘めつつ、妖艶で冷静な美しさを保つ。
フランス警察は明智の説明とチハルーナの通訳によって事件の真相の糸口を掴んだ。
ラヴォワは資料を慎重に確認し、電話とタイマー、メールの証拠が日本からの遠隔操作であることを確認すると、静かに決断した。
「Nous devons demander aux autorités japonaises de détenir la suspecte, Kamakura Mitsuko.
(日本当局に、容疑者・鎌倉光子の身柄拘束を求める必要があります)」
展示会後のかたずけを終え、チハルーナは控室へ向かう準備をしていた。明智は机の上の展示物を弄りながら、にやにやと独り言をつぶやいている。
控室にはすでにフランス警察の数名が集まっていた。資料やパソコンの画面が整然と並び、緊張感が漂う。
「Nous avons recueilli toutes les preuves… Il est temps de demander aux autorités japonaises de détenir la suspecte.
(すべての証拠は揃った…日本当局に容疑者の拘束を要請する時だ)」
手続きのため、パソコンで正式に日本の警察に鎌倉光子逮捕の要請が送信される。明智は興奮気味に両手を広げる。
「ふむふむ、国際手配! これぞ国際推理の醍醐味ではないか!」
フランス警察は最初、明智の大げさな振る舞いに戸惑いながらも、手続きの重要性に集中して黙々と作業を進める。
数分後、逮捕要請が受理され、ビデオチャットの場を正式に設置することが決まった。
「Préparez la connexion vidéo. Nous allons interroger la suspecte sous surveillance.
(ビデオ接続を準備してください。容疑者に立会いのもと尋問します)」
チハルーナは深呼吸をひとつし、画面を操作する。控室の空気は緊張と期待に満ちていた。
明智は机の前で体を揺らしながら、声を張って言う。
「さあ、真相対決の舞台開幕だ!」
ラヴォワ刑事は軽く眉をひそめつつも、手元の資料と画面に目を向け、事件の重要性を確認する。
チハルーナは親友である光子が映る瞬間を思い浮かべ、胸の奥で動揺を押さえながらも何とか気丈さを保っていた。
こうして、フランス警察立会いのもと、正式に準備されたビデオチャットの場が整った。
控室には緊張感と、親友との再会に伴う複雑な感情が入り混じっている。
控室に集まったフランス警察、明智小誤郎、チハルーナ。
机の上には、タイマーやメール送信記録、装置の動作ログが整然と並ぶ。
チハルーナは深呼吸をひとつして、画面を操作する。ビデオチャットがつながると、遠く日本にいる鎌倉光子の顔が映った。
「チハルーナ、急にどうしたの? 展示会の話?」
明智は両手を大きく広げ、にやけ顔で言う。
「いやいやいや! 展示会の成功は喜ばしい! だが、それだけでは話が済まぬのだ! 夜中の照明落下事件について、少しお話をいただこう!」
光子は眉をひそめ、肩をすくめる。
「え、私? そんな…一体何のこと?その人たちは誰?」
チハルーナは落ち着いた声で核心に迫る。
「光子、夜中の照明落下のタイマーやメール送信記録、見てる? フランス在住者が操作したら、時間が絶対に合わないの。でも、日本からの時間全てがぴったり一致しているの」
光子は一瞬目をそらし、肩をすくめる。
「そ、それって偶然で説明できるんじゃないの?」
明智は手をぐるぐる回し、両手を大げさに振って叫ぶ。
「偶然? ふむふむ、否定するとは! だが“maintenant”の信号やタイマーの微妙な一致は偶然では説明できぬのだ!」
チハルーナは親友の顔を見つめ、声に優しさを混ぜつつ、核心に迫る。
「光子、正直に話して。もう逃げられないのよ。全部わかってるの」
光子は一度顔を伏せ、沈黙。長く続いた沈黙のあと、彼女は息を整え、ゆっくり視線を上げた。
「…あのね、実はね、ちょっと言いにくいんだけど…」
少し言葉を選びながら、肩をすくめる。
「以前チャットした時、チハルーナが…その、ゴミを分別せずに捨てているのを見ちゃったの。それで…なんていうか…ムカッとしちゃったのよ」
チハルーナは息をのみ、視線を画面に固定する。
胸の奥に親友としての名残りと、信じがたい失望が押し寄せる。
光子は少し間を置き、さらに口を開く。
声にはためらいと、どこか得意げなようなニュアンスが混ざる。
「でね…その怒りの勢いで…思い切って、あなたのパリでの生活をちょっと…混乱させようかな、なんて…思っちゃったりしたわけ」
チハルーナは心の中で思わず「え…そんなことで…?」と呟くが、表情は気丈に保っていた。
光子はさらに小さく肩をすくめ、声を落として言う。
「それで…仕掛けもね…私がこのあいだパリに行った時に、そっとやっておいたの。もう…隠せないね…」
明智は両手を頬に当て、目を丸くする。
「な…なんという、推理史上最もくだらぬ動機! 数字と装置の精密さに比して、理由はゴミの分別とは!」
チハルーナは息を整え、動揺を押さえつつ画面をじっと見つめる。
「…光子…」胸の奥で友情と失望が交錯する。
その交錯する心の中で、彼女は何とかその場で泣き崩れることだけには耐えていた。
数分後、日本の警察官が光子の身柄を確保するために到着。
光子は肩をすくめ、少しふてくされた様子で従順に連行された。
画面越しに、チハルーナは親友の背中を見つめ、複雑な思いを胸に抱く。
明智は相変わらず両手を振り、「推理大成功!」と満面の笑みで叫でいた。
フランス警察は最初、明智の大げさな振る舞いに戸惑ったが、偶然の連鎖で真実に辿り着いたことには静かに敬意を示した。
動機のくだらなさ、仕掛けの緻密さ、友情と裏切りの交錯――
そのすべてが、事件の最後に静かで濃密な余韻を残した。
エピローグ
光子が日本の警察に連行される映像を画面越しに見届けた後、控室には静かな空気が戻った。フランス警察は淡々と書類をまとめ、明智は両手を広げて満面の笑みを浮かべている。
チハルーナは深く息をつき、窓の外のパリの街を見つめた。
モンマルトルの坂道に夕陽が落ち、石畳に長い影を落としている。胸の中で、事件の緊張と安堵が入り混じる中、再び画家としてここで生きていく覚悟を固める。
その傍らで明智は、一人事件解決を祝っていた。
控室にいたフランス警察は、資料や画面を片付けながら、静かに顔を見合わせる。
ラヴォア警部は呟いた、
「Après tout cela… les Japonais sont vraiment mystérieux. Difficile à comprendre.
(こんなことがあっても…やはり日本人は本当にミステリアスだ、理解しがたい)」
数日後、明智小誤郎はチハルーナのアトリエを訪れた。大量のクロワッサンを抱え込んでいる。
「私は、ここで描き続けるわ…」
そう明智に告げ、キャンバスの前に立つ姿は、まさに“夢幻の美女”――妖艶で謎めいた雰囲気を漂わせていた。
「ふむふむ、やはり推理の旅にはクロワッサンが付き物…これぞ国際推理の栄養源!」
チハルーナはその横顔を見つめ、微かに笑みを浮かべる。
明智の奇妙な振る舞いも、ここパリではすべてがひとつの“物語”の彩りとなっていた。
やがて、明智は旅支度を整え、名残惜しげに街を見回す。
「よし、日本へ帰るとしよう!」
チハルーナは静かに手を振り、明智の背中を見送る。
パリの光と影、街の空気、そして“夢幻の美女”としての彼女自身――
すべてが、この街に息づき、これからも彼女の創作の源となることを確信していた。
明智は飛行機の窓から街を見下ろしながら、心の中で呟く。
「うむ、今回もまた推理の栄養をたっぷり吸収したぞ。さあ、日本へ帰る! ボンジュール、メルシー、そして maintenant!」
フランスの空港を飛び立つ機内で、彼の表情は大満足そのものだった。
旅の終わりに、事件の緻密さと奇妙な動機のコントラストを噛み締めながら、パリでの“夢幻の冒険”は静かに幕を閉じた。
『明智小誤郎と夢幻の美女 ~完』
登場人物紹介
明智小誤郎(あけち・こごろう)
自称探偵。真面目で情熱的だが、常に推理が的外れ。偶然に助けられて真相に辿り着くことが多い。芸術的感性を磨くためというよく分からない理由でフランスに滞在中。
中田チハルーナ(なかた・チハルーナ)
妖艶で神秘的な雰囲気をまとう画家。日本人だが、自分をフランス人とのハーフと語る。フランス語混じりの日本語を話すなど、どこか現実離れした印象を与える。
鎌倉光子(かまくら・みつこ)
チハルーナの日本時代からの友人。日本に住んでおり、ビデオ通話などで彼女と頻繁に連絡を取っている。穏やかで理知的な人物。
アンリ・デュヴァル
フランスの著名な画商。チハルーナの作品を高く評価し、商業的にも売り出そうとしている。プライドが高く、少々傲慢な性格。
カミーユ
チハルーナの弟子で、まだ若い女性画家。純粋で努力家だが、チハルーナへの憧れが強すぎるところがある。
マドレーヌ
モンマルトルの画廊オーナー。華やかで社交的な女性。チハルーナの才能をいち早く見抜き、展覧会を開こうと奔走していた。
ラヴォワ警部
パリ警察の警部。理知的で冷静な現実主義者。明智の奇抜な推理に振り回されつつも、彼の奇行をある程度は許容している。
アラン
チハルーナのアトリエの照明技師。電気設備に詳しく、誠実な性格。アトリエ周辺の機材整備などを担当している。
ベルネ署長
パリ警視庁の上司にあたる人物。強面で短気。明智を「観光探偵」と呼び、捜査現場に顔を出すたびに眉をひそめる。
ミシェル刑事
ラヴォワ警部の部下。観察眼が鋭く、地道な聞き込みを得意とする。明智の言動を密かに面白がっている節がある。
次回予告
猫カフェ「にゃんこパラダイス」が燃えた。
猫は無事で、店主は死んだ。
事故か、放火か。
保険金、人間関係、もっともらしい動機が並ぶ。
だが、火は整いすぎていた。
猫たちは、逃げるべき時を知っていた。
主婦探偵・田所トメ子が辿り着く真実は、
事件は重い。
猫たちは最初から知っていた。
人間だけが、考えすぎていた。
『にゃんこパラダイスの炎上~田所トメ子の事件簿』
2月2日(月) 公開予定 お楽しみに!
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